Spinach

寒締めホウレンソウについて

寒締めホウレンソウは通常のホウレンソウとは品種、育て方が違います。

品種は「冬霧7(フユギリセブン)」を使い、冬の寒さにしっかり当てるように栽培します。

見た目も通常のホウレンソウと比べ、色が濃く、葉が縮んで見えることからチヂミホウレンソウと言ったりします。

理解して栽培しなければいけない野菜

寒締めホウレンソウを栽培する場合、多くの人がこの冬の寒空の中種をまいて栽培していると思われがちですが、実際は9月頃に播種(種まき)し、11月頃までに収穫可能な大きさまで大きくし、12月以降は寒さに当てつつビニールハウスという大きな冷蔵庫の中で植えたまま保存しているイメージです。

播種が1週間遅れると収穫が1か月の遅れになるといわれるほど秋頃からの生育スピードが遅くなるため、ちゃんと理解して栽培しなければいけない野菜です。

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寒さによって甘くなる野菜

  • 甘く、濃い味をしている

    寒締めホウレンソウは冬の寒さに当たると、糖などを蓄え、水分含有量を減らすことで葉が凍りにくくし、冬を越せるようにしていると考えられています。

    そのため、通常のホウレンソウより甘く、えぐみも少なくなり、栄養価も高いとされています。

    特に、日本の中で最も寒い北海道の中でもより寒い地域に位置する上士幌町で栽培したものなので、より甘く、濃い味をしていると思います。

    昼夜の寒暖差によってではなく、寒さによって甘くなる野菜です。

  • ホウレンソウの食べ方

    食べ方はまず寒締めに限らず、ホウレンソウは茹でて食べてください。ホウレンソウには、ショウ酸という毒が含まれています。ショウ酸は水に溶けるため茹でることで抜くことができます。寒締めホウレンソウは実は、根本付近が最も甘いため、そこもしっかり茹でて食べてください。料理としては、まずはおひたしで食べてみてください。また、味が濃いのでシチューなどの料理にも向いていると思います。