じゃがいもの最適な保存方法【農家が教える】

じゃがいもの最適な保存方法【農家が教える】

いろいろな料理に便利に使えるじゃがいも。
保存のきく野菜ですが、気がついたら芽が出ていたり、ぶよぶよになっていたり、ということはありませんか?

今回は農家である私たちがじゃがいもの保存方法を冷蔵と冷凍に分けて解説します。

上手に保存して、より美味しいじゃがいもを味わってください。

最重要ポイントは芽が出ないように注意すること!

芽が出ているじゃがいも

保存において特に気を付けなければいけないことがあります。

それは「芽が出ないようにすること」と「光が当たらないようにすること」です。なぜなら、ジャガイモの芽には毒があることは有名ですが、光が当たると皮が緑色に変わり、ここにも毒が発生しているため注意が必要だからです。そのため、ジャガイモが発芽しやすい温度である 15℃から 20℃での保存や、光(蛍光灯なども含む)が当たる場所での保存は避けなければいけません

冷蔵での最適な保存方法は新聞紙に包んで袋に入れて野菜室に

 

では、実際に保存する場合はどうすればいいのかというと一番簡単なのは冷蔵庫の野菜室に入れることです。

ジャガイモの保存最適温度は約5℃と言われており、
冷蔵庫の中の冷蔵室は0~5℃で、野菜室は 5~10℃となっていることから、冷蔵室では温度が低すぎるので野菜室が最適です。

また、過度の乾燥にも弱いので冷蔵庫に入れっぱなしにしていると皮がシワシワになってしまうので、新聞紙に包んでからポリ袋などに入れて、湿気がこもらないように軽く口をしばるようにします。
もし、野菜室での保管が難しい場合は、冷蔵室で保存かダンボールに入れて常温での保存も可能です。

冷凍で保存したい場合は、加熱してからカットするか、マッシュする

カットしたじゃがいも

もし、冷凍で保存したい場合は、一度火を通してからじゃないと、解凍したときに中身がスカスカになってしまい美味しくなくなってしまいます。
火を通しても丸ごと冷凍すると食感が悪く、解凍にも時間がかかってしまうので小さくカットするか、マッシュ状にすることをお勧めします。

じゃがいもは低温で保存し続けることで甘くなる!

収穫したじゃがいも

じゃがいもは低温に当てることでデンプンが糖に代わり甘くなります。
しかし、一度甘くなったジャガイモを常温に戻すと糖が消費されて甘さがなくなっていってしまいます。

なかなか、スーパーなどで購入できるものはどこでどんな保存をしているのかわからないので徹底することは難しいですが、可能な限り 5℃前後で保存することで甘さを維持できます。

じゃがいもを保存する際は毒があるものということも忘れずに適切に保存すれば、長期にわたっての保存が比較的簡単にできます。
農家としても、こだわって保存すれば甘さも維持できるので可能な限り美味しくいただいてもらいたいと思います。

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